9月25日、秋篠宮同妃両殿下の御臨席のもと、佐渡市において「トキ放鳥記念式典」を開催しました。27年ぶりに、佐渡の空にトキが力強く羽ばたく姿を見て、たいへん感動しました。
トキの人工飼育は、昭和56年に佐渡に残っていた野生のトキ5羽を全頭捕獲し繁殖を試みたことに始まりましたが、うまくいかない苦難の時期が長く続きました。
平成11年に中国から贈呈されたペアからの人工繁殖に成功して以来、今では120羽を超えるまでに増え、昨年から試験放鳥に向けて野生馴化ケージ内で訓練を行ってきました。
当日は、10羽のトキが大空に放たれ、これまでたいへんな努力を重ねてこられた皆さんはじめ、中国の皆さんへの感謝の気持ちとともに、「日中友好の証し」が空を飛んでいるんだという感慨深いものがありました。
また、地元の皆さんや、大学の先生、ボランティアの皆さんからは、ビオトープを作っていただいたり、田んぼでの減農薬栽培や冬期でも水を張って餌場を用意するなど、トキの住める環境整備を行っていただいています。
地球環境に優しく、自然と人類が共生できる社会の象徴が、この“トキ”の舞う姿であると思います。今回のトキの放鳥が実現できたことは、佐渡の環境が良いという証しでもあります。これからも、次の世代に胸を張って渡せるような自然環境を、トキとともにつくっていきたいと思っています。
