1 日 時 平成21年7月13日(月)
2 場 所 記者会見室
3 知事発表項目
・「ふるさと越後の家づくり事業」の追加募集について
4 質疑項目一覧
・衆議院の解散総選挙について
5 知事発表(15:41~15:46)
(「ふるさと越後の家づくり事業」の追加募集について)(文頭に戻る)
今年の1月から5月までの新規住宅着工件数が、前年比で81%程度という状況で、2割減ということです。新規住宅着工が進まないと何が起きるのかと言うと、当然家電製品など様々な(新築に)関連する生活用品の買い替えが進まないことになります。新規住宅着工と様々な需要は、大変密接な関連があると言われています。
経済対策として「ふるさと越後の家づくり事業」で220棟を追加募集したいと考えています。今回は新潟県に戻って来てもらえる方、そして若い方に対して優遇しようという思想も合わせて入れてあります。当然、UIJターンで新潟県に戻ってきてもらえれば、新潟県にそれだけ貢献してもらえることになりますので、ここの部分(の支援)を少し手厚くしたいと考えています。また先般、「長期優良住宅の普及の促進に関する法律」が(国会を)通りました。200年住宅(長期優良住宅)は何を意味するかと言うと、かなり強固な造りにしていくということですから、逆に言えばコストがかかることを意味しています。コストがかかる中で、どういう世代が住宅を必要としているか。ライフサイクルを見てみると、お子さんが小学校に上がる、2人目、3人目が産まれるという段階で、部屋が狭くなると住み替えるということがあるわけです。そこで経済的に厳しい世代に、「さあ200年住宅をやりましょう」と言っても、なかなか十分な資金調達ができないだろうということも想定しています。若者に対して、すなわち子育て世代に対してしっかりとした住宅を確保して、子育て環境を整えていくことにも効果が出ることを期待しています。
住宅着工を未来永劫増やし続けることが本当にいいのか。200年住宅というもので使い回していくことがいいのか経済的に考えると、ちょっと悩ましいところはありますが、少なくても現時点では子育てができる環境をしっかり確保できるような支援策を「ふるさと越後の家づくり事業」の中でトライしてみたいと思います。
※報道資料
(県庁に棲んでいる「ハヤブサ」の愛称募集について)(文頭に戻る)
県庁に棲んでいる「ハヤブサ」の愛称を募集したいと思います。今日から8月21日までです。ハヤブサが県庁に巣を作ってくれているということは、ハヤブサが生息できるだけの環境がこの周辺にあるということで、ひとつの(豊かな自然環境の)象徴になってくれればと思っています。
ちなみに県内では、20数箇所でハヤブサが繁殖していることが確認されています。ハヤブサ自体は環境省のレッドリストに載っている絶滅危惧種ですので、ぜひ県民の皆様と一緒にハヤブサを見守っていきたいと思っています。平成21年に2羽巣立ちしています。しかしこの近辺にいるようでして、親鳥からエサの取り方を習いながら、もう少しすると完全に自立することになるそうです。
募集の方法ですが、愛鳥モデル校などの小・中学校、市町村を通じて募集するほか、県のホームページや広報等を通じた募集も行いますので、ぜひ愛着を持ってもらえるような名前を応募していただけると大変ありがたいと思っています。
※報道資料
(「佐渡-羽田」空路について)(文頭に戻る)
今日、一部報道で「佐渡-羽田空路断念へ」という報道がありました。断念することは考えておりません。議会と折り合える案を作った上で、ぜひ進めていきたいと思っています。
6 質 疑(15:46~16:06)
(衆議院の解散総選挙について)(文頭に戻る)
Q
今日、麻生首相が「21日に解散して、8月30日に投開票で合意した」という報道が流れました。改めて知事として、政党支持を表明するということはあるのでしょうか。
A 知 事
まず事実関係から言うと、それは公明党と合意したということですか。
Q
公明党というか、自民党内でということみたいですが。
A 知 事
ということになると、まだハードルがあるということではないかと思います。総選挙への対応については、現在のところ考えておりません。
Q
総選挙への対応は、現時点では考えていないと。以前、地方分権の議論が総選挙でどう議論されるかという期待はあったと思いますが、そういった議論の進展などについては対応のひとつになるのではないでしょうか。
A 知 事
マニフェストの評価については、すべきだと思っています。先ほどの質問は「どこを支持して、どう応援するか」という話だったと思うので、「現在のところ考えていません」とお話しました。政策を評価して、国民の皆さんにご理解いただけるための努力はやっていきたいと思っています。明日から全国知事会があるわけですが、これ(マニフェストの評価)がテーマになります。知事会の場では、地方から見た各党のマニフェストをしっかり評価すべきだろうと。「お勧め政策ABC」というのを出していくべきではないかと思っています。
Q
まだ各政党のマニフェストは揃っていませんが、現時点で地方分権に関するマニフェストについて、報道前のものも含めて、知事は採点を済ませましたか。
A 知 事
私はまだ採点していません。感覚的なものは持っています。ただ、まだ出ていませんので、できれば各党とも「何のために地方分権をやるのか」というのをご理解いただいて、前向きに取り組むようなものを作ってもらいたいと期待しています。結局、地方分権が必要なのは、全国の予算全てに国会議員の先生方だけでは目が届かないのです。中央集権で大きくなればなるほど、特に地方出先機関で何をやっているか目が届かないということになっているわけです。現実に、公用車の官製談合などというものも発生しているわけです。これがもし県だったら、直ちに「不適正支出」ということでオンブズマンから指摘を受けることになると思います。今(この制度が)ないのです。地方自治には住民訴訟の制度がありますが、国の方にはない。目が届かない構造になっているわけですから、しっかり住民の目に税金の執行、予算執行というものが届く体制にすれば、無駄も省けていくと思っています。中央集権を続けるということは、壮大な無駄の温床を維持するということになるわけです。そういう意味でも我々の暮らしを良くしていく、各省縦割りでそれぞれの局、省庁だけで優先順位で決めるのではなく、地域の課題を解決していく優先順位を地域で付けられるようにすること。これを先にやるということが極めて重要だと思っています。
Q
知事会でも今後政策を評価するということですが、知事の動きの中で大阪府の橋下知事のように首長連合という形で政党支持を鮮明にした動きも一部あります。そういった動きに対しての評価と、知事自身が首長連合に参加する意思があるかどうか伺います。
A 知 事
今回、政党支持というものをどういうふうに捉えるかということですが、政策に対する評価と、それを抜きにして全部まとめて支持するのかという手法で行くのかについて、評価は分かれると思います。少なくても「地方分権」という観点だけ見れば、大阪府の橋下知事、宮崎県の東国原知事もそれに入るのだと思いますが、問題提起をされたということは評価したいと思っています。ただ、やり方としてひとつの政党を丸ごと支持することになるかどうかという話と、地方分権という政策をどう評価するかという話が少し混同した動きになっているような感じを、私は持っています。
Q
参加されるかどうか。
A 知 事
したがって、「全部丸ごと政党を支持しよう」という動きに参加することはありません。
Q
地方分権が今度の衆議院解散総選挙のひとつのテーマになると思います。知事自身では、今度の解散総選挙では何をテーマに戦ってほしい、というのはありますか。
A 知 事
皆さんが心配されている大きなひとつが、「マクロの財政」だと思います。マクロの財政ですぐ税金の値上げというところに結びつくところが、閉塞感を助長していると私は受け止めています。したがって、無駄を省くことをしないと、どの政党もやっていけないのではないかと思っています。無駄を省くにはどうするか。多くの目で見るしかないのです。中央集権ではダメです。したがって、マクロ財政政策とセットで地方分権、壮大な無駄の温床となっているものを是正するというところが中心的な政策課題、争点になってほしい。またすべきだろうと思います。
Q
知事自身が支持なり応援するのは、そこが一番のポイントになっていくのでしょうか。
A 知 事
当然そういう要素は加味します。ただ、政策論全般として国民の皆さんにご理解いただ
くためには、できれば知事会というフレームワークの中で「政策お勧めABC」というふうに、ちゃんと分かるように情報を出していくことが、私は必要だと思います。
Q
政策評価の件ですが、知事会としてやるのか、知事自身としても評価するということでしょうか。
A 知 事
まず知事会でやりたいと思っています。明日から知事会ありますので、ここのところがかなり議論になるのではないかと思っています。
Q
知事会で施策ごとに評価を決めるということで、地方分権の話は出てくると思いますが、おそらく生産調整の話は出てこない思います。新潟県は農業県で、所得保障を主張している政党とそうではない政党があります。その政策という部分で言うと、その主張をしている候補者を応援することもあり得るのでしょうか。
A 知 事
所得保障の「保障」の字が違っていて、考え方が新潟県で提案しているものとぴったり合うところはないと思っています。新潟県で提案している所得保障は、他産業と比べて見劣りしない所得を、安全保障と同じく「保障をしましょう」と言っていて、「コストとの差額を補てんする」ことを言っているわけではありません。要は農村の疲弊を止めるためには、なぜ若い人が後継者にならないのか。他産業に比べて人並みの生活ができないというところで、親御さんも後継者にしたくないし、ご本人もなかなか農業に入っていけないという環境があります。それを直したいということですから、直ちに所得保障制度をキーワードに「A党だ、B党だ」とは言いにくい環境にあると思ってます。
Q
正式には決まっていませんが、解散総選挙が8月30日ということで、期日が当初言われていたよりは遅くなったことに関して、どう思いますか。
A 知 事
違う情報ではないですか。30日ということですか。それは公明党とも合意したのですか。
Q
そうはなっていませんが、そういうふうに進んでいるようです。
A 知 事
感想だけ言わせてもらうと、8月30日の選挙期日は、任期満了の選挙と何が違うのでしょうか。
Q
やはり「遅い」という印象ですか。
A 知 事
早い、遅いの問題ではなくて、解散の意味がだんだん理解できなくなってきているタイミングではないでしょうか。普通だと任期が満了する何日か前までに選挙する、と決めます。選挙管理委員会の仕事と極めて似てきているという印象を持っています。
Q
もっと早めに決断するべきだったと考えますか。
A 知 事
それはどうか分かりません。解散は総理が判断される事柄ですし、ここに至って日程のことを言っても「誤差の範囲内」という感じを、私は持っています。
Q
若干話が古くなりますが、東国原知事に自民党の執行部が出馬要請して「総裁にしてくれるのなら云々」というやりとりがありました。どのような印象で見ていましたか。
A 知 事
あのときの「知事会のマニフェストを全部呑んでくれ」という情報発信を、結果として知事会はしてもらった形になったと思っていますが、何のために地方分権をするのかというメッセージが、結果として弱くなっている部分もあると感じています。いずれにしても一連の行動の中で、次の総選挙で地方分権に光が当たったことについては一定の評価をするべきだと思います。
(東京都議会議員選挙結果について)(文頭に戻る)
Q
昨日、東京都議選で自公が過半数を割った形になりました。その結果についての印象を伺います。
A 知 事
都議会ですので、都民の皆さんが決めることですから、他県の知事としてはコメントを控えたいと思います。
(柏崎刈羽原子力発電所について)(文頭に戻る)
Q
原発関連ですが、県民説明会が土日に開かれて終わりました。その意見が全て耳に入っているかどうか分かりませんが、改めてこの後の対応についてどのように考えているか伺います。
A 知 事
いくつか意見があることを承知しています。これについては、いただいた意見をしっかり受け止めて、「じゃあ、どういうことなのか」を県民の皆さんにしっかりとフィードバックすることが必要だろうと思っています。したがって、そのための作業をしているところです。18日まで、説明会に参加されなかった県民の皆さんの中でご質問等があれば受け付けていますので、そういったものも含めて、まずしっかり整理してお答えしていくことが必要だと思っています。
Q
先日、柏崎市の会田市長と刈羽村の品田村長が三者会談の申し入れを行いましたが、それについての対応は。
A 知 事
今の話は、全てクリアーされることが前提になっています。その前に予断を持たずに目の前で対応しなければいけないことを、ひとつひとつこなしていくことだと思っています。
Q
ひとつひとつをクリアーしていくというのは、説明会ないしは、18日までの意見聴取をまとめて、それを説明した上でということもひとつの課題ですか。
A 知 事
結局、問題があればそもそも会談するか、しないかという議論には立ち至らない可能性もありますから、様々いただいている意見についてしっかり検討する。これは技術委員会にフィードバックしますので、やらなければいけないことをやっていきます。
Q
「会談をしない」ことも選択肢にあるということでしたが、会談をするか、しないかも含めて検討していくのですか。
A 知 事
質問が同じですが、目の前のことに対応していくべきであって、予断を持って「それがクリアーされたら、次にどうするか」を考えないということです。
Q
今の課題というのは、具体的にはどういうことですか。
A 知 事
意見が出ていますから、少なくてもその意見に対してどう考えるかを整理することが、今必要なことだと思います。
Q
まだ意見の整理の段階だ、という認識でいいですか。
A 知 事
意見の整理でしょうか。内容に関わるかもしれない。それは実際に出てきたものを整理していきますし、18日まで意見を受け付けています。そこから先の手順が事前に決まったりはしません。
(米の生産調整への評価について)(文頭に戻る)
Q
県も今年から農家の所得保障制度を(モデル的に)始めます。そもそも生産調整、減反について知事は賛成なのか反対なのかを伺います。
A 知 事
見直しが必要です。
Q
「見直し」というのは、現行制度に対しては反対ということでしょうか。
A 知 事
減反だけで全て語れない部分はありますが、少なくても「猫の目農政」と言われて、この間とられてきた農政の評価をしてみればよいわけです。食料自給率は先進国中最低。食料を作ってくれる農家、農村の疲弊が進み、後継者が入らない。(県内の)平均就農年齢が65歳まで上がっているという現状を見て、「これまでの農政は失敗だった」という評価から見直していかないと、今の危機的な状況からは脱却できないと思っています。
(「佐渡-羽田」空路について)(文頭に戻る)
Q
佐渡-羽田構想の件で、先ほど「議会と折り合える案を考えていきたい」という話ですが、現時点ではどのような形で折り合える案を作っていきたいと考えていますか。
A 知 事
まさに、そのための作業を進めていくということです。
Q
色々な疑問点や指摘が常任委員会の方であったと思います。折り合うためにはどんな点が課題で、どういったところを見直していく必要があると考えていますか。
A 知 事
永続性と将来展望が共通認識として持てるかどうかということが重要ではないかと思います。じゃあ、止めればいいのかというと、止めてしまったらどうするのでしょうか。2000メートル化を止めるということでしょうか。2000メートル化を止めないで、滑走路だけ作るとどうなるのでしょうか。そのとき羽田発着枠がなければ、福島空港へ飛ぶのでしょうか。茨城空港へ行くのでしょうか。静岡空港へ行くのでしょうか。それを期待しているのでしょうか。調布空港には小型機しか入れません。ということになると、空路だけの問題では済まないわけで、佐渡空港をどうするのかというところも含めて答えを出していかなければいけません。今ここで「一言で言え」と言われても、問題が複雑すぎる部分があると思っています。
(県庁に棲んでいる「ハヤブサ」の愛称募集について)(文頭に戻る)
Q
県の鳥として「トキ」がありますが、「トキ」と「ハヤブサ」を連携してアピールすることは考えていますか。
A 知 事
できるといいですね。「ハヤブサ」が生息できる自然環境がこの政令市周辺にもあるということですので、ホームページにも出してPRしていきたい。「鳥繋がり」という意味で「トキ」に注目が集まってくれるのは歓迎します。
※文中の( )内については、広報広聴課で加筆したものです。
