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平成21年10月5日 泉田知事臨時記者会見要旨

2009年10月07日

こちらから録画をご覧いただけます

1 日 時  平成21年10月5日(月)

2 場 所  記者会見室

3 知事発表項目
 ・北陸新幹線について

4 質疑項目一覧
 ・北陸新幹線について

5 知事発表(9:36~9:42)

(北陸新幹線について)(文頭に戻る)

 今週8日になりますが、北陸新幹線の建設費増嵩問題等について、国土交通大臣及び関係知事と協議を行います。それに先立ち、現状がどうなっているのかをご説明します。
 まず建設費についてですが、正直言って割高感を持っています。上越新幹線と北陸新幹線の建設費を、1キロメートル当たりの単価にしたときにどれ位の金額になるのか。公表されているものをベースに、単純に計算してみました。そうすると上越新幹線の大宮-新潟間は1キロメートル当たりの建設費が44.75億円です。北陸新幹線のうち開業している高崎-長野間は、70.55億円です。長野-金沢間は増嵩費込みで78.51億円になります。認可を受けるときにどのように積算したのか聞きましたら、「過去の事例を元に計算した」という説明だったのですが、それよりもさらに増嵩するということです。その原因は何かと言うと「物価の高騰です」という説明があったと思います。しかし、企業物価指数を比べてみると、ここ最近の日本経済の問題である「デフレ経済が続いている」ということで日本全体が苦しんでいるわけです。上越新幹線開業の昭和55年、60年の企業物価指数を2005年を100としたときの水準で比較すると、116.0、116.7ぐらいの企業物価指数となります。直近の平成19年は104ということで、むしろ上越新幹線(建設時)よりも物価は下がっている状況になっています。建設関係の資材に特化してみると、これも昭和55年当時106だったものが現在100くらいで、むしろ下がり傾向です。設計労務単価に至っては、約10年前からずっと下がり続けていると言ってもいいのです。建設業界が何に苦しんでいるかというと、単価が下がり、過当競争で売り上げが減り、賃下げが続いている状況であり、「物価の高騰でどんどん高くなっていく」という説明をされても、「ああそうですか」ということにはなかなかならない。こういう数字だけ見ると「無駄があるのではないか」と疑念を生じざるを得ないというのが現状です。
 そして対象経費がこれで良いのか、地方に請求している経費がこれでいいのかという問題もあるのかも知れません。そういうことを調べる上で(必要な)情報提供を求めているわけです。みなさんご存知のとおり、今年の2月に情報開示をお願いしました。何を出してくれと言ったかというと、「もともと予定価格はいくらだったのか」、「それに対して落札価格はいくらだったのか」を出してくれと言いましたが、半年間ほったらかされたわけです。なぜ半年間もこのような基礎的な情報を出せないのかと。何か後ろめたいことがあるから出せないのか、半年間放っておいた理由というのをぜひ責任者の口からしっかり説明していただきたいと思います。もしくは「誰かに止められた、出してはいけない」と言う人がいたのだとすると、それは誰なのかということを説明していただきたいと思います。
 現在の状況ですが、出てきた情報を精査しているところです。しかし一言質問すると、答えが返ってくるのに1週間かかるという状況が続いていますし、何か調整をしながらデータを作っているのではないか(と思ってしまう)。これまでのデータのやり取りを見ていると、何を説明したかというと、データを加工してくるのです。そして「自分達がいかに正当か」を説明する資料を持ってくる。そうではなくて、ほしいのは生のデータです。生のデータを出してもらえば、判断はこちらでするので、加工した数字を持ってこないでほしいということです。「資料は」と聞くと、「実はありません」というのもありましたし、「鉄道・運輸機構から建設会社等へ再就職した人」を教えてほしいと言っていますが、「把握していない」という答えが返ってきます。虎ノ門、大手町、霞ヶ関あたりの常識で言えば「OBがどこに行ったか把握していない」などと言ったら、どうやって年金を払っているのか疑問を禁じ得ない。本当に把握していないのか、しっかりと情報提供していただきたいと思います。戻ってくる回答についても、霞ヶ関の感覚で言えば「野党に対する国会答弁のような資料」が戻ってくる状況で、「寄らしむべし、知らしむべし」という状況かなと(考えています)。
 よく「国の地方出先機関には監視の目が届かない」と言いますが、それは国であっても監視の目が届きにくい。外郭団体である鉄道・運輸機構の地方出先機関には「全く監視の目が届いていない」という気がしてなりません。できれば今度の会合までにしっかり情報提供していただきたいですし、それがないのであれば、本当に「税金の無駄遣いの温床になっていないか」という観点も含めて、大臣及び関係知事としっかり話し合いをしていきたいと思います。
   ※北陸新幹線と上越新幹線の建設費比較

6 質 疑(9:42~9:51)

(北陸新幹線について)(文頭に戻る)

Q 
 知事の言葉の中に「加工したデータ」という表現がありましたが、もう少し噛み砕いて話してください。

A 知 事
 例をあげると、「20年価格に改変して持ってきました」と言って数字を持ってくるのです。そうではなくて「実額いくらだった」といって持ってきてもらえばいいのです。その場合の基準は、数字は操作できるから計算するボトムのところから数字を作ったりするのではなく、生のデータを持ってくるのが誠意ある対応だと思います。一番重要なのはガラス張りで情報公開をしていくこと。特に(当県は)負担金を払っているわけですから。負担金を払っている共同事業のパートナーに、中身を説明しないで請求書だけぶつけてくる。さらに国土交通大臣が「直轄事業負担金でしっかり中身を開示する」と言った後でも出してこないわけです。初めてデータが来たのは、政権が変わってからの9月下旬です。「正直言ってこれ以上出さないのであれば、今年度分も執行停止する」と言って、初めて出してきた数字ですから。全く出す気がないです。正当性を説明しようという態度ではないので、まじめにやっていただきたいと思います。

Q 
 数字の加工の件で、「20年の価格に改変して持ってきました」という話でしたが、それはなぜなのか。「実額でほしい」という訴えに対する回答はありましたか。

A 知 事
 鉄道・運輸機構にぜひ聞いてください。「なぜ加工して持ってくるのですか」と。後ろめたいところがなければすぐに持ってくればいいじゃないですか。予定価格と落札価格などは公文書で残っているわけですから、それを持ってくればいいのです。すぐに持ってこないで半年もほったらかしてきたのはどういう理由なのか、誰かに止められたのか、責任者の口から明確に言っていただきたいと思います。こちらに聞かれても分かりません。

Q 
 今の「予定価格と落札価格」の件ですが、これは2月から求めていたのですか。

A 知 事
 もちろんです。

Q 
 しかし予定価格、落札価格が半年間出てこなかったということですか。

A 知 事
 そういうことです。

Q 
 半年間の交渉で、夏に予定価格の開示をさらに求めたということではなくて、2月の時点から求めていたということですか。

A 知 事
 もちろんです。

Q 
 予定価格が回答できない理由を(機構側は)提示しているのですか。

A 知 事
 言わないから今ここで言っているのです。水面下で色々な圧力をかけてきたりするわけですが、そういうことをしないでちゃんと国民の前にデータを出してくれればいいのです。そういうことをしないから、しょうがなくこういう形でお話をさせていただいています。

Q 
 ちょうど国体の開会式に、森喜朗(北陸新幹線建設促進)同盟会顧問が来ており、また明日も閉会式がありますが、この件について改めて話したことがあるのか、また話す予定がありますか。

A 知 事
 こちらから特にお話することはありません。ちなみに陛下が御臨席された国体役員懇談会で「泉田さん、ちょっとちょっと」と、森元総理から声が掛かったので、行ってみると「ひとつよろしく頼むよ」という話がありました。こちらからも「困っているのです、並行在来線。学生さんとかにしわ寄せが行くのです。そちらの財源の見通しも立たないし、県土の分断もありますし、こちらもよろしくお願いします」ということでお話しました。向こうからもよろしく、こちらからもよろしくと。石井(富山県)知事とは「そうですよね」と言って握手をしたことが1回ありました。それだけです。

Q 
 「ひとつよろしく頼むよ」と、森元総理が言ってきたのは、「その2認可」についてということですか。

A 知 事
 私はそのように受け取りました。

Q 
 具体的に「何々をよろしく頼むよ」ではなくて、「まあ、ひとつよろしく頼むよ」という表現にとどまっていたのですか。

A 知 事
 森元総理からはそうだったと思います。詳しく記憶にないですが、何かじっくり話したということはありません。

Q 
 知事の「よろしく」は、並行在来線を含めた今後の対応ということですか。

A 知 事
 「うちも大変なんですよ、困っていますから。こちらの方もひとつよろしくお願いします」と、これも包括的な話でした。

Q 
 今日の説明開示の話は、森元総理には話しましたか。

A 知 事
 これは鉄道・運輸機構との話ですから、関係ないです。

Q 
 今度、前原(国土交通)大臣との会談で、「その2認可」の話が出る可能性が高いと思いますが、大臣の方から前向きな回答を求められた場合、どういう条件で応じたいと考えていますか。

A 知 事
 条件の前に、県民のみなさん、国民のみなさんの税金をお預かりしているわけです。「無駄遣いがあるかもしれないのにとりあえず作っちゃいました」という態度は、責任者として取れないので、まず情報開示が先だと思います。

Q 
 8日の会談では、こういう趣旨も踏まえて大臣に説明するということですか。

A 知 事
 もちろんです。新潟県が抱えている問題もご説明します。

Q 
 並行在来線や停車の問題もされるということですか。

A 知 事
 もちろんです。新幹線は作れば良いのではないのです。何のために税金を入れるかというと、国民の暮らしをいかに良くするかということです。糸魚川は、10分短縮するのに片道2,000円料金が上がるという話です。10分短縮するために(往復)4,000円払う状況に本当になるのですか。早い列車が止まる止まらないによって全然違うわけです。並行在来線は料金が1.6倍になります。そのほかに公共負担386億。これらを解決しないで、作ればいいということになるのですか。そのあたりをどう考えているか、ぜひお話を伺いたいと思います。

Q 
 8日の会談で、知事として一番訴えたいことは何ですか。

A 知 事
 まず、本当に税金が無駄に使われていないのかどうか、情報を出してほしいと(いうことです)。半年もほったらかして、ようやく政権が変わってから、最近少し情報が出始めた。しかし一言聞くと一週間(答えが)戻ってこない。難しいことを聞いているわけではないのです。「このデータありませんか」と聞くと、答えが戻ってくるのに「1日まで待ってください」という話になるのです。なぜそんなに待たないといけないのですか。あるものをパッと見せてくれたらそれでいいじゃないですか。どうしてそういう行動になるのかをぜひ調べてほしいと思います。

※文中の(  )内については、広報広聴課で加筆したものです。

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