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平成23年8月8日 泉田知事臨時記者会見要旨

2011年08月09日

こちらから録画をご覧いただけます

1 日 時  平成23年8月8日(月)

2 場 所  記者会見室

3 知事発表項目
 ・自動車持ち出し基準の強化に関する国への要望について

4 質疑項目一覧
 ・自動車持ち出し基準の強化に関する国への要望について

 ・今夏の電力需給の見通しと対策等について

 ・コメの先物取引について

 ・平成23年7月新潟・福島豪雨について

5 知事発表(14:54~15:00)

(自動車持ち出し基準の強化に関する国への要望について)(文頭に戻る)

 先日、柏崎刈羽地域のガソリンスタンド(の洗車場)で、高濃度の放射性物質を含んだ汚泥が検出されました。その後に実施した追跡・補充調査において、「おそらくこういうことだろう」という結果がまとまりました。そのご報告と、国へ対応を要望することとしましたので発表したいと思います。
 柏崎刈羽地域(のガソリンスタンド洗車場)で検出された(最高)9万ベクレルのセシウムを含んだ(汚泥の保管量は、)5月までの発生分が約15キログラムになります。1キロ当たり9万ベクレルの汚泥が15キログラムが存在していたことになりますので、今回検出されたガソリンスタンドの汚泥は、全体で約135万ベクレルになります。車の表面積が1台当たり8平方メートルになりますので、1平方メートル当たりに換算すると、約17万ベクレル相当になります。これを(1分間当たりに放射線測定器が検出した放射線のカウント数である)cpmに直すと、約6,000cpmになります。
 今の国の基準では、一次スクリーニングでは1万3,000cpm以下であれば、自動車の持ち出しが可能です。二次スクリーニングで10万cpm以下であれば持ち出しが可能ですが、10万cpmを超えると、(原子力災害現地対策本部が、線量の高かった部位の)一部を取り替えるよう助言等を行い、簡易除染(ふきとり)を行います。三次スクリーニングで10万cpm以下であれば、自動車は持ち出し可能です。10万cpmを超えると除染ということになります。この除染を(cpm値に関わらず)しっかりやっていただければ問題はないのですが、先ほど申し上げたとおり、6,000cpmで今回の柏崎刈羽地域で検出された9万ベクレルのセシウムに当たります。(現状のように)一次スクリーニングにおいて1万3,000cpmで自動車の持ち出しを可能にしていたら、あちこちでこの汚染が広がってしまう構造になっています。国の基準が甘いと考えています。特に、汚泥は河川に流れ込みます。河川から、またいろいろなところで副次的に利用されることを考えると、この体表面、人が除染するときの基準を車に当てはめるのは極めて乱暴であると言わざるを得ないと考えています。(福島第一原発の半径20キロの警戒区域内から自動車を)持ち出すときには、しっかり除染した上で持ち出してもらわないと、汚染を全国に広げることになってしまうことが、今回の追跡・補充調査の結果として言えるのではないかと思っています。
 車の表面汚染の測定結果についてですが、3月12日、つまり福島第一原発の1号機が爆発した日に(福島県)浪江町へ派遣した車両のタイヤから、4万3,000cpmが検出されています。(今回の柏崎刈羽地域での)6,000cpmを超えており、事故直後に福島県へ派遣した車については、相当の汚染があったということだと思っています。
 一方、7月16日から8月6日までの約3週間(、福島県相馬市に)派遣した車については洗車前で95~108cpmでした。バックグラウンド(自然発生放射線量)で100cpmですので、「ほぼ汚染なし」と言っていいのだろうと思います。洗車後も94~105cpmです。新潟市に到着したときには50~80cpm、バックグラウンドでは70cpmでした。したがって、原発事故以降の高濃度の放射性物質にさらされて放置している自動車を今の基準で持ち出した場合は、いたる場所で柏崎刈羽地域で検出された汚泥と同等の放射性物質に相当する量が検出される可能性があると思っています。
 薄く広く自動車を洗車し、その結果として(放射性物質が)汚泥に溜まったというよりは、国の基準の半分くらいの数値の自動車を1台でも洗車すると、この間の柏崎刈羽地域の(ガソリンスタンド洗車場で検出された)ような汚泥が出てしまうという状況です。その後の(放射性物質を含んだ汚泥)処理をどうするかについて国が基本的な方針を示さないままで、(自動車の)持ち出し基準だけを緩めておくことは許されないと思っています。
   ※報道資料   ※ガソリンスタンド洗車汚泥の測定結果   ※福島県での自動車のスクリーニング・除染実績

6 質 疑(15:00~15:15)

(自動車持ち出し基準の強化に関する国への要望について)(文頭に戻る)

Q 
 (放射線量に換算する際の)計算方法ですが、1台当たり8平方メートルというのは、車1台の全面に付着していた場合という想定なのですか。

A 知 事
 そうです。

Q 
 実際には、そういう(車全面に放射性物質が付着する)ことは少ないかもしれませんけど・・・。

A 知 事
 そうでしょうか。ほとんどそうなのではないでしょうか。

Q 
 全面とは(車両の)下も含むのではなくて、表面に・・・。

A 知 事
 車の表面です。

Q 
 これは、(車は)一般的な標準の大きさということで計算するのですか。

A 知 事
 そうです。

Q 
 今回は(柏崎刈羽地域の)4カ所で調査しています。担当課からは、調査に協力してくれたところで4カ所と聞いていますが、(調査を実施した)中でも、(検出されいた放射性物質の数値が)高いところと低いところがあります。その辺りの原因調査や理由、どういった場所で高い(数値が)出るのかというような、県としての見方は何かあるのでしょうか。

A 知 事
 汚染濃度が高い車を洗車するとこうなるのだろうと推定できると考えています。これは最近、(警戒区域外で災害復旧業務にあたった)公用車と、爆発直後に汚染された車等を見ると、放射性物質が付着したまま車が(警戒区域)外に出て、そこで洗車すると起きる現象、つまり、同じ地域のガソリンスタンドでも高濃度に汚染した車を1台でも洗車したガソリンスタンドでは汚泥に高濃度の放射性物質が検出され、洗車しないところはその濃度が低いと考えています。(警戒区域内から出た車両が)1台混じっただけでも、ああいう(柏崎刈羽地域のガソリンスタンドのような)ことが出るので、数多く(調査する)ということではなく、スクリーニングを厳しくして、高い濃度の放射性物質が付着した車を(警戒)域外に出さないよう、よく除染してから出すことが合理的ではないかと推測しています。

Q 
 こういった(柏崎刈羽地域のような)事例が出てきたので、比較対象ということもあって新潟市でも調査をやっているのだと思います。例えばこの2地域に限らず、こういう現象はあり得ると思いますが、県として調査対象を広げる、あるいは石油協会等に協力をお願いすることは考えていますか。

A 知 事
 放射性物質を拡散することは、極力止めなければならないことだと思っています。(調査によって)具体的に名前が出るのがはばかられるという方々との合意がどれくらい取れるかということなのだと思います。これは法律上の権限があるわけではありません。食品であれば食品安全衛生法に基づいて収去等ができるのですが、第三者の土地に何の権限もなく、どうすることができるのかと。安心と安全をどう確保できるのかということですから、やはり話し合いの中でしか決まっていかないと思っています。それよりも(スクリーニングを厳しく、高濃度の放射性物質が付着した車を警戒域外に)出さないようにする方が私は重要だと思います。

Q 
 国への要請については、いつどのような形で・・・。

A 知 事
 これから事務的にやります。

Q 
 これからというのは、今日からですか。

A 知 事
 準備が整い次第ということになると思います。

Q 
 第一弾のような形で、先日、(細野原発事故担当大臣及び海江田経済産業大臣の)2人の大臣宛に要望はしていると思います。それに対する国側の返答のようなものは全くないのでしょうか。

A 知 事
 残念ながら今のところ明確の回答がありません。(前回は)調査強化のお願いでしたが、今回は基準強化のお願いです。特に(8月中旬頃には福島第一原発)3キロ圏(への一時)立ち入り(の検討を)するということです。それで車を同時に持ってきて、外で洗車すればこういうことになりますので、そうならないような対応を求めたいと思います。

Q 
 関連ですが、比較する意味で県公用車の(表面汚染の測定結果の)数字が出ています。(この測定結果は)初めて見たな、という印象を受けたのですが、測定したのは3月12日(に浪江町から)帰ってきて、すぐに調べていたのでしょうか。

A 知 事
 実は私も今回初めて見た数字なのです。いつ測定したかについては、後ほど担当課の方からご説明します。

Q 
 もう少し早く公表する方法もあったかな、という点があるのと、この数字がもし分かっていれば、今回のガソリンスタンド(洗車場)のような件を想定しうることができたのかな、という思いもするのですが・・・。                                              

A 知 事
 私も今回初めて見た数字です。後で計測したのかどうか等について、後ほど担当課の方から説明します。逆に言うと、「安全だ」ということが言われていたこともあるかもしれないです。国の基準、すなわち(一次)スクリーニングレベルで1万3,000cpm以下であれば大丈夫ということでしょう。それとの関係も含めてどう考えるかということを考えないといけないとは思いますけど・・・。

Q 
 全部が該当するかどうか分かりませんが、福島県から来た車両について同じように汚染されていると見る向きが非常に多く、いわれのないような、例えば非難のようなものを福島ナンバーの車に乗っている方が受ける可能性が、このこととすごく関係があるのかな、と思います。それについての知事の考えはどうですか。

A 知 事
 ですので(警戒区域から)出すときに、この1万3,000cpmという(一次スクリーニングの基準)は緩いのではないかと。除染してから出すべきだと思っています。

Q 
 現に出てしまっている車も多々あると思いますが、それについては・・・。

A 知 事 
 本当は洗車場には除染場がいるのでしょうね。除染すると、そこにまた(放射性物質を含んだ)こういう汚泥が溜まる可能性があるわけですから、如何ともし難いです。放射性物質の取扱いができない自治体では、やはり限界があるのではないかと思っています。

Q 
 溜まっていく汚泥の管理や処分の仕方等も、国にきちんと制度として整えてもらわなければいけないと・・・。

A 知 事
 それはずっと要望しているわけです。では、この放射性物質を含んだ汚泥を受け入れるところが県内にあるのでしょうかということになると、これは住民のご了解を取らないといけないわけです。今のところは相当難しいのではないかと思っています。ですから(警戒区域外に)出さないようにするということに尽きると。最初から(基準が)緩すぎるということなのではないでしょうか。

Q 
 県が現時点持っている情報の中で、例えば柏崎地域については、(原発関係者の)作業員の方が福島県との間で行き来があり、実際に(空間放射)線量の高い地域に行って作業して帰って来られる方もいらっしゃると思います。例えば、そういう(方々の)車が(新潟県に)帰ってきて洗車すれば、高い数値の放射性物質が検出される可能性もあると思います。(高い数値が)あまり出てないところというのは、そういった車が入っていない場所だとか、そういう原因分析のようなものに繋がる情報を持っていますか。

A 知 事
 今分かった範囲で発表させてもらっています。「マクロでこうです」というような調査はできていません。(調査する)権限もないということです。

Q 
 高い数値が検出されているところは、「作業して帰ってきた車がいるから検出されていると思う」等、そういった話は聞いていないのでしょうか。

A 知 事
 今回検出された数値は、1台でも超えてしまうのです。たまたま1台、(放射性物質の)濃い車があっただけで、柏崎刈羽地域のガソリンスタンドで検出された値を超えてしまうということです。それも持ち出しのスクリーニングレベルの基準の半分くらいで出てしまうということです。1台あればこうなってしまうということですから、それ以上追求しようがないです。

(今夏の電力需給の見通しと対策等について)(文頭に戻る)

Q 
 (平成23年7月新潟・福島豪雨による)水力発電所の被災の影響により、電力の方でかなり逼迫した状況が続いています。水力発電所の復旧の見通し等の話について、今県に入ってきていることはありませんか。

A 知 事
 基本的には東北電力に聞いていただくのがよろしいかと思います。今回(の豪雨による)被災パターンはいろいろあると聞いています。発電機が水に漬かったケースであれば、分解点検のようなことを行うことになってくるでしょうし、取水口に詰まっただけなのであれば、(ゴミ等を)取り除けば動くと思います。そういった中で順次、運転を再開していくのだろうと我々は受け止めています。

Q 
 今日は(東北電力管内の電気消費率が)98%まで迫るような状況ですが、今この状態をどのように見ていますか。

A 知 事
 東京電力からの電力融通があります。(これまで「ピークカット15%大作戦」として)3回、県と東北電力、また県民の皆様にお声掛けして実証実験を行いましたが、その際と同じように(エアコンの)28度設定をしていただだく、なるべく公共のオアシスに行っていただくということ。また離島は電力系統が別ですので、この際にバカンスを取っていただき、佐渡島や粟島にお出かけいただくなどしていただけると有り難いな、と思っています。直ちに大規模停電、また計画停電ということにはならないと思っています。
 また新潟県という立場で見ると、これは感情論ですが、もともと55万キロワットについては柏崎刈羽原発1号機からの電力が行って来いで戻ってきたわけで、どこの電力かは別として、新潟から出て行っている電力が一部戻ってきているというものもあるかな、と思っています。
 ちなみに「ピークカット15%大作戦」のトライアルを含めた取組を進めていただいたおかげで、気温が35度に達した先週の金曜日も、新潟県の消費電力は300万キロワットで(節電)目標に達しています。水力発電所が今回の豪雨で若干被災したということはありますが、県民の皆様には(節電に)大変協力していただいていると受け止めています。逆に熱中症になるような無理な節電はなさらず、体調管理と合わせてご協力いただければと考えています。

(コメの先物取引について)(文頭に戻る)

Q 
 今日からコメの先物取引が始まり、買いが殺到している状況のようです。この先物取引についての知事の考えと、本県農業に与える影響をどのように見ているかを教えてください。

A 知 事
 データについては今どういうことが起きているのかを把握していませんので、把握してからにさせてもらいたいと思います。
 先物取引については今、変動要因があります。もともと先物取引というのは、気象変化や読みによって相当上下するわけですので、今抱えている放射能問題も含め、撹乱要因がある中でのコメントは、数字も見ずにできないと思っています。

Q 
 農家にとってはプラスになると考えていますか。

A 知 事
 同じです。どういう状況で、どうなっているのかを把握せずに、勘で言う話ではないと思っています。

(平成23年7月新潟・福島豪雨について)(文頭に戻る)

Q 
 豪雨災害について「激甚災害の指定を行う」というようなことを枝野内閣官房長官が発言しています。知事はどのように受け止めていますか。

A 知 事
 昨日、岡田民主党幹事長にも(被災現場を)ご覧いただきましたし、先週は平野防災大臣にもお越しいただきました。実際に被災現場を見ていただいた上で、今回、激甚災害に指定していただけるということであれば、迅速な対応に大変感謝を申し上げたいと思います。

Q 
 関連ですが、昨日、国定三条市長から五十嵐川の抜本改修についても考えてほしいという要望がありました。この点について知事の考えは。

A 知 事
 刈谷田川のやり方のような方法もありまし、河川1本では考えられません。上流も含め、全部流して下流が決壊したらもっと被害が大きくなるというところもありますので、どういうやり方がいいのかについては、技術的に詰めた上で結論を出したいと思います。

※文中の(  )内については、広報広聴課で加筆したものです。

(文頭に戻る)



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